有田焼ってどうやって作られているの?

1616年にはじめて磁器が作られた地、有田。

400年の歴史を紡いできた有田焼がどうやって作られているかご存じですか?

今回は、有田焼が皆さんのお手元に届くまでどのような工程があるかをご紹介いたします。

じつは、有田焼の製造工程は分業制度によって成り立っています。

陶土屋⇒型屋⇒生地屋⇒窯元⇒(上絵屋)⇒商社

という風に各製造工程でプロフェッショナルな職人が携わっています。

このように各工程で専門の職人が手を介すことで、有田焼は高い品質を保持し評価されてきました。

今回は、そんな有田焼が皆さんの手元に届くまでの工程を細かくご紹介します!

磁器の原料となる土づくりを担当します。

現在、有田焼の原料となる陶石の多くは熊本県の天草地方で採掘されたものを使用しています。

採掘されたものを小さく細かく砕き、水と練り合わせて棒状の粘土に加工します。

この加工の段階で、不純物や鉄分を取り除くことで焼き上げたときの透き通るような白磁の美しさを可能にしています。

生地を量産するための石膏の型づくりを担当します。

生地を作る際、液状の陶土を流し込み、石膏が水分を吸収することで硬化する仕組みになっています。

この石膏型を作るのにも、原型⇒見本型(捨て型)⇒ケース型⇒使用型(量産型)という工程があります。

生地にする段階で陶土が収縮するため、成型の段階で厚みを細かく計算し、調整する必要があります。

陶土から生地を作る工程を担当します。

焼き物と聞いてイメージが浮かびやすい「ろくろ」成形のほかに、

先ほど説明した石膏型を用いた圧力鋳込みや排泥鋳込み、また大量生産に適したローラーマシン成形などの種類があります。

生地を乾燥させたあと、バリと呼ばれる不要な部分をスポンジで滑らかにします。こうして出来上がった生地は次の窯元へと渡されます。

絵付け、施釉、そして窯で焼き上げる工程を担当します。

生地屋からできあがった生地は、素焼きといって約900度で焼成します。

素焼きの工程を入れることで生地に含まれる水分が除去され、耐久性が増します。

そして素焼き生地に、呉須と呼ばれる藍色の絵具で下絵付けをしていきます。

絵付けしたのちに、ガラス質の成分を含んだ釉薬をかけます。

釉薬は器に色を付けるだけでなく、耐久性を上げる効果もあります。施釉まで終えた生地を、約1300度で12時間かけて焼きしめます。

本焼成を経ることで、釉薬や絵具は発色し、生地をコーティングされて十分な強度を手に入れます。

  • 商社

最終検品を行い、梱包出荷を担当します。

窯元から納品された商品の、高台(裏面)のざらつきを削り、商品にキズや歪みなどの不良が無いかチェックをします。

こうして検品を終えてはじめて、商品としてお客様のお手元にお届けすることができます。


いかがでしたか?

今回紹介したように有田焼が作られるまでにたくさんの職人によってバトンが渡されています。

ひとつの商品でもそのカタチや色、質感を表現するのにもこの積み重ねを知っていると、

より深く魅力的に感じていただけるでしょうか?

もし有田焼を目にする機会があれば、長く紡がれた歴史と職人の確かな技術を感じ取って頂けたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪