基本用語集 Vol.2
with style shop / YAMACHUで取り扱うやきものは、400年の歴史を誇る有田焼、伊万里焼や波佐見焼を取り扱っております。今回は、そんな有田焼や波佐見焼で見られる柄や文様について解説いたします。
やきものの絵柄と文様
やきものの絵柄は、古く遠くペルシャやシルクロードの影響を受け、中国を経由して日本に伝わり、日本独自の風土や文化に合わせて進化しました。
季節をテーマにした文様や、めでたいしるしとされる動植物を描いた柄の「吉祥文様」など、日本人の美意識を表現しています。
そんな絵柄や文様についてみていきましょう。
唐草
葉っぱや茎など蔓植物が伸びたり絡んだりしているようすを描いている柄の一つです。
蔓は生命力が強くどこまでも伸びていくことから、「長寿・繁栄」を象徴する縁起のよい模様として使われてきました。
市松
正方形の連続模様で、伝統的な和柄としてよく見られる柄です。
上下左右、永久の繋がりを意味するする吉祥文様の一つで、永遠や発展拡大、繁栄を意味します。
麻の葉
正六角形を基本とする幾何学模様の一つで、植物の麻の葉っぱに似ていることから麻の葉模様と呼ばれるようになりました。
着物の柄としても人気が高い柄です。
麻の葉っぱは成長が早く、ぐんぐん成長していく様子から、子供の健やかな成長の願いを込めた縁起物としての役割も担っています。
菊割
菊の花をモチーフに、菊の花びらのように仕上げた柄のひとつです。絵柄ではなく、うつわの形状としてもよく見られます。
菊は中国の四君子のうちの一つであり、日本でも高貴な文様として古くから愛されています。
まとめ
400年の歴史を誇る有田焼は、その歴史や技術の進化とともに多様化しています。
現代では新しいデザインや表現技法が取り入れられていますが、古くから愛されてきた伝統的な文様も大切に引き継がれています。
ひとつひとつの絵柄に込められた日本人の精神や美意識が分かると、より一層うつわに対する思いも深まるのではないでしょうか。
前回説明した、釉薬や技法について もご覧ください。