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[窯元さんをのぞき見] 皓洋窯 -リーヴス編-

よみもの

当店では、有田焼・波佐見焼を多く取り揃えておりますが、中でもたくさんのお客様にご好評いただいているアイテムがあります。

そのひとつが・・・「リーヴスシリーズ」なんです!可憐な草花模様を透明感のあるやや青みを帯びた器と組み合わせたシリーズで、有田焼らしい上品さを兼ね備えています。

では、このリーヴス模様はどのようにつくられているのでしょうか?

今回は「リーヴスシリーズ」を製造されている、皓洋窯(こうようがま)さんの絵付け現場を覗いてみました!

今回の取材中で取り上げているのはこちらのアイテム▽

はじめに、器づくりの基礎となる生地を用意するところから始まります。

◁絵付け前の素焼きした生地。(以下:素地)

✓素焼きとは、磁器用の陶土を成形した後、乾燥→900℃前後で一度焼成すること。

素焼きをすることで強度が増し、吸水性をもつため、下絵付けや釉薬がけがしやすくなります。

では、この素地に絵付けをしていきます!

✓絵付けとは・・・器の表面に絵や線をいれること。絵付けには下絵と上絵の2種類あり、素地に直接絵をかくのを下絵、反対に釉薬をかけ本焼成をした生地に絵をかくのを上絵といいます。

リーブス模様は呉須を使って素地に直接を絵をかいているので、下絵になります。また、’呉須’という酸化コバルト顔料を原料とした絵の具で、素地に絵付けを施したうつわを染付(そめつけ)といいます。

まずは裏底に窯元や作家のサインを入れます。

これを「裏名」といいます。皓洋窯さんの商品には「皓」の文字入れがされていますね。

コンパスで絵を入れる場所を位置取りしていきます。

①輪郭部分を描いていきます。

手前にある茶色の液体を使っています。

②葉の部分を足していきます。

この時は手前にある呉須(色の濃い液体)を筆に染み込ませて描いていきます。

③葉を書き終わったら、小さな丸模様を入れていきます。

出来上がった商品を見てみると、薄い水色に発色しています。これは、呉須を水で薄めながら色をつけることで、濃淡を表現しています。

④口縁に筆を押し当てながら、台を回転させて色をつけていきます。

ここまでで絵付け作業はいったん終了。この後、釉掛けと本焼成をすれば完成です!

    出来上がったリーヴス模様。呉須の濃淡を使い分けて描かれていることが分かります。

    最後までご覧いただき、ありがとうございました。

    今回は有田焼窯元・皓洋窯さんにお邪魔して、絵付けの様子をご紹介しました。

    リーヴスシリーズは、和洋中幅広いお料理に合いますし、これ一つ有れば様々なシーンで活躍してくれるので、スタッフイチオシアイテムです!ぜひご自宅におひとついかがでしょうか?

    有田焼 LEAVESシリーズをチェックする!